今日のいも

あっちはひとりごと、そっちは建前、こっちは考察

法律の「正しい」条文ってどれ?

技適関連の調べものをしているときにふと思った

 

「法律の正しい条文ってどこに書いてあるの?」

 

そりゃ政府関連のウェブページ*1に書いてあるだろ、と言われればその通りなのだが、、、

 

よくよく見るとこれらのページには必ず「本システムの利用に伴って発生した不利益や問題について、何ら責任を負いません。」って書いてある。つまり、ここで読んで合法だったからやりました!!って言っても、原本が違法になってたら違法ってことだ。

 

・・・え、原本ってなに?

 

法令は天皇が署名して御璽を押印した御署名原本なるものが国立公文書館に所蔵されているらしく*2これが原本のはずである。しかし当然ながら簡単に見られるものでもなさそうだし、これの正式なコピーがあるはず。

 

・・・

 

日本の法令は一般的に官報によって公布されるのが妥当とされているので、ここを参照するのが一番よさげ。ただ、官報自体がそもそも編集されたものだし、誤植も割とあるらしい*3のでこれを完全に信じるのもどうなんだろうね?

って思ったらWikipedia先生、ちゃんとそこも書いてあって、

 官報の誤植には、掲載されている法令の効力に重大な影響を及ぼす可能性がある。1948年に起きた食糧管理法違反事件では、1947年12月30日に公示された農林省告示で、本来「いんげん」(改正前の告示におけるテボーに相当する)と記載するべきところが、農林省の原稿誤りにより、「ナタマメ」と誤記したことが問題となった。1948年4月7日に農林事務官(国の機関である農林省の事務系職員)名義で官報に正誤を掲載することとなった。・・・本件では、官報正誤による法令の効力及び官報正誤以前の法令の効力について問題とされた。

誤植 - Wikipedia

 らしい。この裁判の最終的な判決の要旨は

  公示手続上の過誤により公布された告示に誤がある場合において、その誤てあることが外部から容易に認識し得るときは、正誤の有無にかかわらず、始めから正しく解釈したところに従つて効力を有するが、外部から誤であることが容易に認識し得ないときは、正誤の時から正誤せられたところに従つて効力を有するのみである。

 つまりこう。

 

明らかに間違ってない限り、官報を(正誤も含めて)読めば完全にオッケーなんだね!!ぼくわかった!!

*4

 

完全に正確な情報というのは、思っていたより遠い。

*1:例えば、法令データ提供システム|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ

*2:主な公文書:国立公文書館

*3:誤植 - Wikipedia

*4:ところで、これ入手した官報1冊だけが違ってたりしたらどうするんだろうね。実際あり得ないから、起きたときに考えるのかな