今日のいも

あっちはひとりごと、そっちは建前、こっちは考察

結婚の意味

共働きで家事育児を男性も等しく分担する夫婦、という理想を語るツイートをよく見る気がする。もちろん直接的に述べるのではなく「私も働いて疲れているのに夫が家事をしてくれない」とか「夫の転勤についていかないといけなくて働き続けられない、何が一億総活躍だ」みたいな感じのをちょくちょく見る。というか、女性をもっと自由にしろっていう観点のがほとんどの気がする。

 

ここでふと疑問に思った。

 

経済面と生活面の両方を等しく分担している夫婦は、結婚する必要があるのか?

 

もちろん夫婦間の愛が、子どもの権利という面では結婚する必要があると思う。ただ、ここで頭に浮かぶのは同性間の結婚だった。上2つのどちらも男女間に限った話ではなく、愛も子どももないから結婚できないということもない。じゃあ現状の結婚は(少なくとも法的に)男女間にどんな意味をもたらしているんだろうか。

 

 

結婚することで発生する「義務」と「権利」にはどんなものがある? - シェアしたくなる法律相談所

 

この記事によれば、民法において婚姻がもたらす効果は以下のとおり。

 

  1. 同居、扶助義務
  2. 婚姻費用分担義務
  3. 日常家事債務の連帯責任
  4. 貞操義務
  5. 未成年の子の監護義務
  6. 財産分与請求権
  7. 相続権

 

個人的に気になったのはこのへん。

 

2. 婚姻費用分担義務

『分かりやすくいうと、収入の多い方の配偶者は、収入の低い方の配偶者よりも、夫婦共同生活から発生する費用を多く負担する義務を負っているということになります。』

3. 日常家事債務の連帯責任

『夫婦の一方が「日常の家事に関して」夫婦以外の第三者と法律行為をしたことによって負担した債務については、夫婦の他方が連帯して支払う義務を負うことになります。』

共同生活で必要になった債務もまた夫婦共同で負ってね、一方に押し付けることはできないよってことらしい。名義人が夫だから妻には請求できないよ、ってのもおかしいもんな。

6. 財産分与請求権

『結婚時というよりも離婚時に発生する権利ですが、離婚時において財産が少ない方の配偶者は、財産が多い方の配偶者に対して、その財産を分与するよう請求する権利があります。』

 

金銭面の話多いっすね・・・

 

子どもの監護義務は別に婚姻した夫婦に限った話ではなく、親権を持つ人の、って話だからあまり関係ないと思う。

 

想像したとおりだけど、このへんの規則って夫婦で収入に差がある場合の補正というか、どっちかに偏らないようにしてるんだね。収入に差がなかったら平等に負担しようね、っていうのは当たり前だし・・・

 

って思った時に、じゃあ共働きで収入が等しくて家事育児を平等にやる夫婦は結婚する意味ある?って思ってしまった。

 

思ったのは、もはやこのへんの問題は性差別の問題から抜けだしてきてるんじゃないかということ。妻の収入が社会的要因で(寿退職の強要、管理職になれないみたいな?)低いということが解消される流れの中では、家事育児の問題は夫婦間の問題、もっと言えば夫婦の価値観の問題に縮小されるのかもしれない。

性差別の問題でなくなってきているとすれば、私たちの価値観を徐々に変えていかなければいけないと思う。このあたりの問題を語るときに「男性が」ではなく「夫が」と限定して語らなくてはいけなくなる。ここ、意外と難しい問題だと思っていて、今の社会は女性差別には敏感だけど男性差別はほとんど語られない。語られないのは差別がないからか、人々に認識されていないからのどちらなのかはわからないけれど、もし後者であれば、今までの差別解消のために社会から要請されてきた固定観念を捨てなければいけない。これもまた差別解消と同じくらい難しいことじゃないかなと思う。

 

もちろん現状はまだまだ差が残っているけど、この流れが続く限りどこかでは差がなくなって、しかもそれは突然ではなくゆっくりとくるものだと思う。

そのゆっくりとした流れの中で、婚姻の意味をもう一度考えなおす時期が、遠からず来るんだろうなと思っている。

 

で、結婚の意味って何?