今日のいも

あっちはひとりごと、そっちは建前、こっちは考察

男性はフェミニストにならなくてはいけない?

 

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誰しも学校で1度は違法薬物の授業受けたことがあると思うんだけど、どう思いましたか?

ぼくは時間の無駄だと思いました。なぜならぼくは薬物をやりたいと思わないからです。

ましてや友人を薬物から守るために反対をしよう、君は何かアクションを起こすべきだ、とか言われたらおかしくないですか?

 

確かに女性が性被害に遭わない権利はある。加害者は男性がほとんどだ。だからといって男性の価値観こそが原因だって言われても困る。そして社会に蔓延したその価値観を正すためにフェミニストになるべきだ、って言われても、知らんがな、めんどくせえこと押し付けんなって思うのは普通で悪いことではないと思う。

 

加害者と男性が区別できていない、っていうのはそうだと思っている。

男性という枠を犯罪対策の対象にするのは広すぎる。日本人の半数は男性だ。犯罪対策のためには日本人の半数の意識を変えることが重要だ、と言っているのである。より効果的で枠を絞り込める対策が他にあるはずだ。

一方で加害者と男性を区別できていなければ、男性に対して啓蒙しろというのは実に効果的な案である。男性は力があり性的衝動が強いがゆえに、誰しもが加害者になりえると言うならば、加害者予備軍はまさに男性という枠そのものであり過不足がなく、啓蒙は大きな効果を上げるだろう。

 

つまり、身近な人を守るためにフェミニストになるべきだ、という考え方は前者の考え方においては非常に効率が悪いが、後者の考え方の場合は絶大な効果を持つことになる。

しかし、上のツイートでも言われているように、それはただの差別でしかない。男性は生まれながらにして犯罪を犯す素質があるという考え方は、男性には例外なく性加害の衝動がある、ぐらいの客観的な証拠がない限りは許容できない。

統計的に他の集団より犯罪率が高いという事実は差別を肯定しない。上のツイートにもあったが、例はいくらでもある。日本で最も犯罪率が高い市区町村(大阪市中央区らしい)出身の人は倫理教育を受けなおすべきだろうか?

 

もう少し視野を広く持って、性犯罪をできる限り減らすためにフェミニストになるべきだ、という主張はどうだろうか。個人的にはこれもあまり好きではない。

1つはあまり効果的でない。上で述べたように、目的に対して非常に遠回りだ。

もう1つは、それを言われる筋合いはない。と言えば聞こえが悪いが、例えばアフリカの子たちが飢餓に苦しんでいる、あなたはヒューマニストになるべきだと言われても???となるだろう。何かの問題が存在するとしても、参加を強制、奨励されて解決に取り組むべきではない。知らない誰かのために働け、ボランティアをしろと言われたら嫌な人も多いだろう。皆が皆他人のために尽くせるわけではない。程度の差こそあれ、嫌なことを強制されないということこそが性犯罪が悪たる根拠ではないか。

我々が絶対的にすべきことは問題解決を邪魔しないことだ。足を引っ張らないことだ。

 

過労死と同じ観点で見るべき、というのも差別前提の考え方だと思う。一般的に企業と従業員のパワーバランスはかなり企業の方が強く、時に人を殺してしまうから、力を正しく扱えという啓蒙は必要だと思う。

これを男女の問題で見ると、男女のパワーバランスは崩れているから、男性が正しい行動ができるように啓蒙する、と言うことができる。ここはなかなか難しいところではあるが、パワーバランスが崩れていることを前提に話を進めるのはかなり厳しいと思う。普通の男性は女性を病気にはできないし、自殺に追い込むこともない。差別的な考えがあるにしても、それが直接暴力につながることはあまりないだろう。ないとは言えないし数も少なくはないだろうが、それこそ活動家のフェミニストの出番だろう。一般男性の出番はない。足を引っ張らないことだけが重要だ。

それでも啓蒙する必要があると言うのなら、それは男性差別でしかないのだろう。効果の非常に薄い啓蒙をしようとは思わないだろうから、差別的な思想が根底にあるとしか言えない。

 

以上のように、女性を性犯罪から守るために男性への啓蒙が必要だ、という主張は男性差別だと考える。

わざわざ差別の応酬をし合うこともないと思うので、もう少し広い視野で、例えばヒューマニズムの観点から批判していけば十分なのではないかと思う。

 

4/1 追記:

これ好き

自力で書くよりも、ついったの素晴らしい能力の人の文章を参照する方が明確という事実がぼくを傷つけた。