今日のいも

あっちはひとりごと、そっちは建前、こっちは考察

「学園の運営権を手放せ」は本当に大問題か?

叱り方、かなり深いテーマの気がしてきた。

 

平等に叱ることの難しさを感じてしまった。

ここでは、立憲民主党主張通りに、総理のお友だち案件によって文科省に圧力をかけ獣医学部を認可させたのだ、という主張が正しいと仮定して話を進めたい。というのは、圧力がないと仮定した場合は正直擁護のしようがないと思う。しかしながら決定的な証拠がないとは言え、面会記録がない、県側に(故意かは不明だが)虚偽の内容の文書を出すなど、圧力がないと言い切るのも難しい(と思う)ので、認めるか認めないかの立場が分かれるのは当然だろう。とすれば発言の意図はその人の事実認定に関する主張は全面的に踏襲すべきである。

 

まったく矛盾に満ちた、まさにデマカセと言っていい説明を繰り返し、逆に百歩譲って、もしこの加計理事長の言っていることが本当だとすれば…相当親しいご友人がトップである法人が総理の名を騙って、騙ったわけですからね、愛媛県今治市に対しては。しかも、勝手に騙って獣医学部の設置を有利に進めようとしたことになるわけですね。…総理と加計理事長がご友人だったことを奇貨(きか)としてやってるわけですね。…

この認可過程に決定的な問題があります。
ありましたが、学校として現に出来上がってしまい、ここの学んでいる学生さんたちがいらっしゃいます。そうした現実を踏まえるならば、やるべきことは加計理事長は加計学園の少なくとも獣医学部の経営から手を引かれ、第三者に経営権を移譲すべきであると思いますし、友人であるならば安倍総理はそれを促す責任があると思います。そうでなければ、こんないい加減な無責任な人間が教育機関のトップをやっているという教育におけるモラルの崩壊に繋がっていくとわたくしは思います。

相手が曲がりなりにも民間(私立大って民間に入るの感はあるけど)に対して経営権を手放すよう求めるってのは確かにまずい気もする。

ただ、繰り返すが、許認可の過程が本当に不適切であったとしたら、我々は政治家に何をするよう求めればよいのか。おそらく最も正しいのは認可の取り消しになると思うが、多額の税金をつぎ込んだ大学を一気に廃校に追い込むのはあまりに無駄だろう。そして最も困るのは在学生であり、また税金を投入したプロジェクトが事業者の不当な行為によって失敗すれば損害賠償という話にもなる。それを払うのはおそらく理事長だけではなく、法人の運営する学校の生徒、学生ではないか。そこまで考えれば、認可取り消しは過酷である。

とすれば次善の策としては大学の運営権の譲渡となる。これなら政治判断によるものとは言え、許認可とは無関係の生徒・学生が巻き込まれることはないだろう。

つまりこの策は、認可取り消しという「真っ当」だが非常に痛みの伴う措置を政治判断で回避するに過ぎないのではなかろうか。無関係な学生の救済とも言える。

多少強引な手法であるとは言え(批判を受けた通りである)、認可取り消しよりはよっぽどマシであるのは確かだ。ついでに言えば、自民党支持者は法的なグレーゾーンを白にする「政治判断」(主に憲法解釈)は好きだろうし…

 

繰り返すが、加計学園の件は基本事実関係の確認が甘いので、許認可が不適切だったかどうかで結論は大いに変わる。しかし、そこは個人の判断であるし、もしその事実認定に不満があるのなら、圧力だなんだと言う前にそこを主張すべきだろう。問題だ問題だと騒ぐ時点で前提条件を見逃している気もする。

 

ついでに言えば、問題に対する後処理の方法は、法的に多少怪しくても世間に許容される傾向はあると思う。

眠くなってきたので超簡単に書くと、やっぱり勧善懲悪的な価値観はみんな好きだし、悪いことしたやつが多少理不尽な目に逢おうとも大して問題にしないじゃないか。森友学園理事長夫妻の長期拘留とかをしっかり批判した人がどれだけいただろうか。

悪い人がやったことの後処理は、法的にどうのより被害者救済の方が優先されて然るべきというのが一般的だと思うので、実際はそんなに問題にならないと思っている。

 

立ち位置が違うとこんなに見えるものが違うのか、と考え込んでしまった事案だった。